医療廃棄物の滅菌減容処理を自動化し、安全で効率的な院内処理を実現する
IBAC(アイバック)のオリジナルシステム「DISPOPAC」シリーズの
処理方式としくみをご紹介します。
■ システム概要
DISPOPACシリーズは、高温加熱滅菌と破砕・減容を一体化した
連続処理方式の医療廃棄物処理装置です。
感染性廃棄物を180℃前後で30分加熱滅菌、同時に圧縮破砕。
処理後は大幅に減容された固形物として安全に廃棄できます。
シュレッダーのような破砕ではなく圧縮破砕のため、金属やガラス、ガイドワイヤー、
チューブ類、衣類などが混入しても刃の損傷やトラブルのリスクがなく、
高い安全性と信頼性を確保できます。

■ 処理フローの各工程
・処理前
専用容器や廃棄用袋に入った感染性廃棄物を、コンベアに置きます。
・自動搬送装置(コンベア)
投入された廃棄物をコンベアで処理部へ自動搬送します。
・加熱装置(180℃ 30分 滅菌)
高温・一定時間の加熱により、廃棄物中のウイルス・細菌を確実に不活化します。
・加熱破砕減容装置
廃棄物を加熱しながら圧縮破砕し、体積を大幅に減らします。
鋼線、金属類、ガラスなどが混ざっていても、トラブルが起きない構造です。
・廃棄物排出
減容された廃棄物は、圧縮された板状になり排出されます。
・一般産業廃棄物
処理後は感染性が失われており、一般産業廃棄物として取り扱い可能です。
・排気(脱臭)・HEPA・活性炭
処理過程で発生する臭気は、HEPAフィルタと活性炭による
多段階処理で浄化し、クリーンな状態で排気します。
■ DISPOPACシリーズの特長
・IBAC最大級の高処理能力モデル(6B4P-1Cを中核としたラインアップ)
・滅菌・破砕・減容を一体化した連続処理方式
・金属・ガラス・ワイヤー類が混入してもトラブルがない安心設計
・大型病院での大量処理に最適
・装置周辺の環境負荷を抑える排気処理(HEPA+活性炭)
・運用コストを抑えつつ、作業者の安全性を高めるレイアウト
圧縮・減容後の廃棄物
DISPOPACで処理された廃棄物は、破砕・減容により大幅に体積が減り、 最終的に薄い板状の固形物となります。重ねて保管しやすく、 院内の作業効率向上にも大きく貢献します。