医療廃棄物の有害性は細菌・ウィルスが医療器具等を通して罹患する可能性があると言われていますが、滅菌すればその有害性は失われます。
本来医療に使用される医療器具は、製造する材料等から毒性を排除しなければ製造承認を得ることはできません。滅菌後の医療器具から重金属や他の毒性は抽出されませんので滅菌すれば一般産業廃棄物に転換されます。しかし廃棄物としての医療器具はその姿形から一般的に怖がられ疎んじられる廃棄物となっています。
医療廃棄物処理工程には医療施設から中間処理施設間の連携が進化しなければなりませんが、有効で無駄を省いたリサイクル方法を考慮いたしますと、廃掃法などの法整備が不可欠となってくると思われます。医療器具として生まれ「もののいのちを使い切る」という思想は社会のトレンドとなっています。
この開発思想は、高性能油化装置の出現や高炉還元材としてのリサイクル技術の確立により現実のものになりつつあります。
(株)アイバックの医療廃棄物処理装置(ディスポパック・スーパープレヒーター)は、滅菌後の工程を経てRPFや、油化還元のリサイクルの一翼をになって技術開発が行われています。